地方公共団体の内部統制評価報告書の公表状況調査【奈良県編】

・今回は奈良県を取り上げる。奈良県は飛鳥京、藤原京、平城京で首都としての役割を果たしていた。

・奈良には12市ある。

・各地方公共団体のHPによると現時点で内部統制評価報告書を公表している市は奈良市がある。
§中核市:奈良市(人口約35万人)

1.奈良市

・代表社員は、奈良市には小学校の修学旅行以来、幾度かプライベートで訪れている。奈良公園、東大寺、春日大社、奈良国立博物館などがある。なお2006年まで奈良ドリームランドという遊園地もあった。
§奈良公園:https://www.pref.nara.jp/56577.htm
§東大寺:https://www.todaiji.or.jp/
§春日大社:https://www.kasugataisha.or.jp/
§奈良国立博物館:https://www.narahaku.go.jp/

・HPの中央には、「10月は里親月間 はじめよう!里親というカタチ」、「奈良市公式アプリ SHIKA no ASHIATO 奈良の好きがここに!!」、「奈良市LINE  公式アカウント リニューアルで情報がより探しやすく!見やすく!」などのスライドショーとなっていた。
§奈良市役所:https://www.city.nara.lg.jp/

・令和4年度の内部統制評価報告書において、内部統制の評価結果は以下の通りである。

 上記評価手続に従いガイドラインに規定する評価作業を実施した結果、次項のとおり、評価対象期間中の運用上の重大な不備を把握しました。そのため、当該不備に係る事務については、内部統制は一部有効に運用されていないと判断しました。
 当該不備を除く事務に係る内部統制は、評価基準日において有効に整備され、評価対象期間において有効に運用されていると判断しました。

・なお、重大な不備については別建てで記載があった。

 令和 4 年度の内部統制評価報告書に記載した重大な不備は次のとおりです。当該事案は市政に対する信用失墜の程度が大きいものとして、業務レベルの運用上の重大な不備として取り扱いました。

概要  令和 4 年 12 月において、奈良市内のマイナンバーカードセンターで保管されていたマイナンバーカード 1 枚が、名義人が受取に来られた時に、市民課の会計年度任用職員により窃取されていたことが判明しました。そのマイナンバーカードの名義人が、交付の申出を行った際に、既に当該カードは予約管理システム上交付済となっており、内部調査を進めていたところ、令和 5年 2 月に当該職員より盗んだ旨の連絡がありました。なお、調査の結果、当該カードが利用された形跡がないこと、他に所在不明のカードがないことを確認しています。
原因  当該職員は職務上のストレスを抱えており、衝動的に、未交付のマイナンバーカードのうち任意の 1 枚を窃取し、そのカードでカード予約管理システムを操作したことによるものです。
再発防止策

 当該事件が発覚後、再発防止策として、保管ロッカーからのマイナンバーカードの取出し時及び交付時において、担当者一人にさせず、複数人による確認作業を実施するほか、所属全職員を対象に情報セキュリティ研修を実施しています。
 更に、マイナンバーカード保管場所への監視カメラを増設しております。
 当該職員は令和 5 年 3 月で免職となり、市民課の関係する職員は管理監督責任を問われています。

§奈良市役所内部統制制度: https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/9/140684.html

以下、次号。

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